GETHA快眠環境ラボ

朝いきなり腰が痛くなったら注意が必要?腰痛の原因と対策

目を覚ますと突然腰に激痛が!
こんな経験をした人は少なくないはずです。ここから一日が始まるという瞬間にこれでは、もはやなにもやる気が起きないばかりか、場合によってはそのまま寝床から起き上がれない、といった事態にもなりかねません。朝、寝起きで腰が痛くなる原因を正しく理解し、充分な対策を講じることによって、こうした状態を一刻も早く改善してさわやかな目覚めを手に入れましょう。

朝腰が痛くなる人の特徴

 

腰痛という言葉を耳にすると、多くの人たちは『ぎっくり腰』のように、完治するまで寝たきりのまま安静にしていなくてはならないか、もしくはそこまで重症ではなくても一日中痛みに耐え続けなければならない、という印象を持つのではないでしょうか。

確かに、一般的な腰痛の症状と言えば、そうした認識で間違いではないはずです。ところが、寝起きを襲う腰痛は、少々内容が違ってきます。
中でも一番の特徴として挙げられるのは、その痛みが長く続くものではないという部分です。

なんらかの理由で一度腰を痛めてしまうと、通常はある程度まで快復しなければ、日常生活に支障をきたしてしまいます。
一方で、寝起きの腰痛の場合も、毎朝目覚めると強い痛みに襲われ、少しのあいだ起きあがることができない状態となります。ですが、その後じっとしていると徐々に痛みが引いてゆき、痛みを伴いながらも日常生活を送れるまでになるのです。

そうして動いているうちに、いつの間にか痛みも消えてしまうため、多くの人は不安を抱きながらも放置したまま生活するようになります。
しかし翌朝になり、また同じことを繰り返す羽目になるのが、朝の腰痛に見られる大きな特徴なのです。

朝腰が痛くなる原因

 

腰痛を訴える人の中には、身体的な部分が大きく関与していることもあります。
いわゆる腰痛になりやすい体型、体質といったものです。『太っている』『背が高い』『筋肉が発達していない』などが主な例で、特に肥満は腰痛の原因となる身体的な特徴の代表格として、広く世間一般に認識されています。

腰痛には様々な要因が伴うため、一概に『これを改善すればもう大丈夫』といったものではありません。しかし、肥満が腰に悪影響を及ぼすことは疑いようのない事実と言えます。実際に体重が増えることで、腰を支えている腰椎などの骨や靱帯、筋肉、関節、椎間板にそれぞれ余計な負担がかかるという説明は、誰もが納得するところでしょう。

ですが、朝腰が痛くなる人は、必ずしもそうした体型や体質が直接の原因となっているわけではありません。むしろ、まったく当てはまる部分がないにもかかわらず、朝の腰痛に苦しめられるケースが多いのです。
ではなぜこのようなことが起こるのでしょうか?
それは『柔軟性』に問題があるからです。

子供の頃と違い、腰の筋肉は年齢を重ねるにつれ徐々に硬くなっていきます。毎日仕事などで動かしている人ならまだしも、普段腰の筋肉をほとんど使うことのない人は固まっていく一方です。特にデスクワークや運転の仕事をしている人は、どうしても同じ姿勢のまま長時間過ごすことになり、ますます腰の柔軟性が損なわれてゆきます。
そのうえで、眠っている間に腰の筋肉がほぐれる要素がなければ、毎朝固まったセメントのような状態で目覚めることになるのです。

したがって、無理に動かそうとすれば体が悲鳴を上げるのは当然と言えます。とはいえ、人間の体はセメントと違い、固まってしまっても少しずつほぐれていくので、多少の無理をしてでも日常生活を送るために活動してしまいます。そして、徐々に柔軟性を取り戻し、いつしか痛みの記憶も薄れてしまうのです。

朝腰痛にならないように心がけること

長時間にわたり同じ姿勢でいると、筋肉が緊張した状態となるのは、腰だけに限った話ではありません。そのような状態が続くと、体中の至るところが血行不良を起こし、様々な不具合が生じてきます。肩や首の軽い張りやこりなどは誰もが経験しているでしょうが、それもひどくなると日常生活に支障をきたすほど症状が進み、慢性的に悪い影響を及ぼす要因ともなるのです。

そのような状態にならないための心がけとして重要なのは、やはり普段から筋肉を柔軟に保つということでしょう。つまり『ストレッチ』を有効に行うことが、朝の腰痛を改善、あるいは予防するための効果的な方法なのです。

例えば日中、同じ姿勢での仕事を余儀なくされる人は、一、二時間おきに体を伸ばしたり腰を回すなどの運動を意識的に行うようにするだけで、血液の循環がよくなり疲労物質が蓄積されるのを防ぐ効果があります。また、風呂上がりのストレッチなどは、硬くなった筋肉に柔軟性を取り戻すためにも、ぜひ取り入れたい予防策のひとつです。

寝起きの腰痛を改善するには、起きている間にできる限りの予防策を施すという心がけが必要なのです。

寝具での改善方法や睡眠の注意点

本来、睡眠は蓄積された一日の疲れを体から排除し、万全な状態で次の日を迎えるための重要な役割を担っています。朝腰が痛くなるという人には、当然、眠っている状態でもなんらかの問題が発生しているということになります。

人は一日のうちのかなり長い時間を布団の中で過ごしています。寝具が体に合っていなければ、それは腰痛を引き起こす大きな要因のひとつとなってしまいます。腰痛の予防策として寝具を考えると、もちろん体に合っているかどうかが重要ですが、自分自身では意外と判断がつかないものです。

一般的に、体が沈み込むような柔らかい布団は、腰に負担がかかるとされています。これは、布団に体が沈み込むことにより、寝返りが打ちづらくなるからです。人は寝返りを打つことで体の歪みを修正し、なおかつ寝ている間も筋肉を動かして柔軟性を保つようにしています。
この動きを妨げないことが、寝具を選ぶときの重要なポイントとなるのです。
眠っているときの体勢も、腰痛を引き起こす原因となります。中でもうつ伏せで寝るのは腰に余計な負担がかかるので避けるべきです。腰に負担をかけないためには、なるべく仰向けや横を向いて寝るように心がけましょう。

まとめ

体型や体質に関係なく誰にでも起こり得るのが、寝起きの腰痛に見られる大きな特徴です。だからこそ、普段から意識的に予防策を実践し、それを生活の習慣に取り入れることが大事といえます。
体の柔軟性を保つだけでなく、柔軟な感覚を持つことは、朝の腰痛を防ぐために不可欠な要素なのです。

GETHAなら

マットレスも含め敷き寝具に関して科学的に十分に検証されていない知識として「腰痛には硬い(支持性が高い)マットレスが良い」という例が挙げられます。
これは日本に限らず海外でも一般的に信じられている事実があります。
これを支持する科学的根拠はありませんが、少なくとも寝姿勢が腰痛に関係していることはまぎれもない事実です。
頸椎から背骨、腰椎にかけてのカーブを、しっかりと正しい姿勢で維持することで解消されるケースもありますので、
敷き寝具の表層部には適度なクッション性があり、さらに荷重に応じて支持性が高まるような構造のモノを選びましょう。